細い幅の敷地の門まわりデザイン
2017.12.22
デザインへの考え方
道路から敷地への通路が狭い敷地も 都会や古い住宅地でよく見られる条件ですが細長いアプローチは 駐車スペースまでバックで入ることを考えてもこれから住んでいく中での使いやすさを第一に検討しなければならない重要な部分です。しかも 敷地が奥まっているということになるのでポストやインターホンなどの公的な機能を道路からわかりやすく示す必要もあります。そしてこちらのお宅ではそのアプローチの幅も限られており隣地とのすき間を抜けるような 省スペースの通路でした。車を進入させる有効面積を考えると なかなかタイトで難しい場所です。下の平面図の出入り口と書いている部分が このパースのアプローチです。細いのがお分かりいただけるでしょうか?
つまりは 車を安心してバックで入れてもらおうとしたら少しでも薄く 出幅の少ない門柱を設置する必要がありました。もしそれが不可能なら 玄関前まで人が敷地に入ってきてインタホンを使わなくてはならなくなるわけです。あまり 知らない人に敷地内にズカズカと入ってきてほしくはないものですね。しかも奥まっている分入ってこられたら通りからは見えず 防犯の観点から見てもよくありません。そんなことを考えて sotoDesignでは これまでにない薄さの門柱をデザインすることにしました。既製品ではこれほど薄くデザインのある門柱はないので弊社がいつもするように オリジナルデザインでオリジナル製作の一点もののデザイン門柱です。製作については専門家に相談し薄くて丈夫なコンクリート製の門柱を初挑戦することにしました。コンクリート板は一般的に薄くても 割れないようしようと思えば15cm程度は欲しいところ。それを更に薄くて強いコンクリートを専門に製作している企業さんにお願いして厚みの薄い門柱を製作してもらいました。
薄さが際立つようにシンプルで もちろん通行の妨げにならないデザインのパターンをいくつか考えお客様が 最終的に選んでくださったのはこちらのデザイン。コンクリートの門柱にインターホンをつけてその上からステンレスの表札を巻いたような形です。ステンレスの表札の奥行きはわずか11cmとなっています。隣地さんの塀ギリギリまで控えて 足元に植栽をいれることにしました。この上なく薄くシンプルでなお個性的な一点ものの門柱です。どんな条件であっても お客様にとって大事な家の顔になる玄関まわりはあきらめないでアイデアを絞り技術をつくすことで満足のできるものにかならずなります。もし外構計画を予定されていて 敷地的に難しいときは一度ご相談ください。
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