デザインへの考え方

外構計画時こんな事を考えています2

2017.05.18 デザインへの考え方
a82e997e3737d54564ed12a32db33620
今回は外構計画の中で タイルステップについてお話をします。
ハウスメーカー勤務期間を含めこれまで約30年弱、設計業務に携わっておりますが
何時誰がどこで決めたのかわかりませんが(起源がわからないと言う意味です)
建築に接している玄関(ステップ、ポーチ)は
四角い形状で なおかつ2~3段の階段(高低差の有る敷地は例外)になっています。
建物からスムーズに地面(グランドライン)に降りれないといけないので、
足場もなるべく広いようにと 四角い形状の玄関ステップになっているのでしょう。
ハウスメーカーさんから 引き継いだときには
このような↓ポーチがとりあえずついています。
この写真は 上の完成パースの物件のものです。
最初は こんな形でした。
1c08766bff512de6607675e3ade2d90d-1
多くの外構プランナーが その与えられた四角い玄関ステップをそのまま使用し
プランに取り込んでいるのですが
私はまず このままでいいのか?と疑問を持つところから始まります。
勿論、その物件に四角い普通の玄関ステップが適正な場合も稀にありますが
経験上、大半はそうでも無かったように思います。
このまま使えないのではないか?と思う一番多い理由は
前面道路や敷地に対して 建物が平行に建っていないことが多いことです。
上記のパース図をご覧頂ければご理解頂けると思いますが、
私達は建物のデザインをしているのでは有りません。
建物と繋がっていいるエクステリアのデザインをしているので
建物に付随しているとりあえずの玄関ステップは 必要なら一から考え直すつもりで
まずは敷地形状や前面道路の角度という敷地条件などから
玄関ステップも リデザインしてしまいます。
その結果 良い事はたくさん有ります。
まずその外構プランにマッチする玄関ステップは違和感無く収まる
玄関廻りを広く見せる事ができる、
またアプローチやガレージデザインへの連続性が出てくるので
エクステリアプラン全体がうまくまとまってくれます。
デメリットが有るとすれば、
建物標準付帯物の玄関タイルステップ等の一部ないしすべてを解体し再度作り直す事になるので
全体で見るとほんの僅かですが 費用が発生するという事。
もし早い段階でお話をいただいて まだ建築での玄関ステップが未施工段階であれば、
しなくていいですと伝えて 減額に応じてくれるハウスメーカーさんも有ります。
そんなこんな ありますので
いずれにしても外構の計画はお早めにご検討くださいと
付け加えさせていただきたいと思います。
少し本題からそれましたが、たかが玄関ステップ、されど玄関ステップ
このステップ形状一つでエクステリア計画が大きく変わることもあると言うお話でした。
sotoDesignではこのような玄関ステップの変更事例も多数有ります。
施工例のページも よかったらご覧下さい。

最新記事

  • アーカイブ
    2024年
    2023年
    2022年
    2021年
    2020年
    2019年
    2018年
    2017年
    2016年
    2015年
    2014年
    2013年