オリジナルエクステリアプロダクト

オリジナルデザインプロダクト10

2017.06.02 オリジナルエクステリアプロダクト
オリジナルプロダクト10
シリーズ10番目、ステンレス表札になります。
sotoDesignでよく使用される手法の 抜き文字表札です。
背後に仕込んだLEDライトにより 夜は文字が浮かび上がりとてもきれいです。
今回はこの一点物表札の難しさについてお話します。
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これまで
sotoDesignでは数多くの表札を創作してきました。(ほぼ物件数に近い数に登ると思います)
レイアウトの難しさ、インターホンの位置や文字の大きさや
フォント及びヘアライン仕上げの方向(縦か横か)配線の取り回しや取付方法(収め)等々
ものすごい数の項目について検討が行われます。
このようにして一つ一つプロダクトを完成させてきました。
今回の問題はこれまでと少し違った部分にありました。
それは表札自体の折り曲げ角度をどの様に測ったらよいかという問題でした。
今回は 表札自体がV字に折れ曲がった形状の仕上がりを計画していました。
これまでなら、曲げ工場に直角に曲げてくださいという一言で済んでいたような事が
今回の表札の曲げ角度は 制作する門柱に沿った不定の角度だったので
表札発注の際には角度の指示ができませんでした。
正確な角度が出ていないと、門柱に取り付けた時 均等なすき間をあけることができず
無理に現場でねじまげて収めると 表札自体が歪んで 仕上がりがだいなしになってしまいます。
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そこで 苦肉の策で アルミのフラットバー(板状のアルミ材)を使って、
できた実際の門柱に沿わせて曲げて 1/1の模型を作ってしまうことを思いつきましたが
中々思ったような角度に アルミが曲がってくれません。
アルミには復元しようとする力がありますので 曲げては戻し、戻しては曲げの繰り返しでした。
手作業なので時間はかなり掛かりましたが なんとか納得のいく角度の下地サンプルが出来上がりそのサンプル(実際の角度がついたアルミ材)を工場に持ち込んで
「この角度で表札を曲げて下さい」
そうやって やっと出来上がりました。
思ってもいない所で、思ってもいない問題が起きるのが 既製品にない
オリジナル品創作には つきものです。
その苦労も 上手く出来上がった後には 素敵な思い出です。
なので 自動車でその方面を移動する機会など
様子見たさに少し回り道して こっそり見に行ってしまいます。
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あぁ 木が大きくなったな
芝生が青々してきれいだな
手間はかかったけどあの表札で良かったな
悩むことは分かっていても一度感動をおぼえてしまうとやめられない、
これが創作意欲の原動力に強く関係していると いつも実感します。
オリジナルプロダクトについて初めて10回連続投稿しましたが、
文章にすることにより 少し自分の考えを客観視できたので良かったかなと考えております。
只今、次回から何のことについて書こうか思案中です。
身近なことや、些細なこともブログにして行きたいと思いますので、次回もご覧ください。
こちらの作品葉ホームページ施工例でもご紹介しています。
間口 奥行きもあり 道路から玄関へ傾斜のある敷地でした。
詳しくは施工例をご覧ください。

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